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9月のそとちゃん

闘病生活

そとちゃん

発作?

9月2日のお昼。

いつも通り家で仕事をしていると、
そとちゃんが居る居間から「ガタン」と大きな音とそとちゃんの鳴き声がした。

様子を見に行くとバリバリベッドの横でそとちゃんが転がっていた。

最初は寝ぼけて落ちたのかと思ったが、
なにか様子がおかしい。

よくみると黒目が左右に揺れている。

歩き方もふらついていて、
至る所にぶつかってしまう。

おそらく発作のようなものが起きていて、
明らかにいい状態ではないのですぐに病院へ。

この時点では発作の原因は不明。

血液検査では腎臓の数値が少し高めなこと以外は何も見つからず、
身体検査も脚の神経反射は正常で、骨折などの怪我もなさそうだった。

突発性の発作は高齢猫に起こりうるものなので、
まずは様子を見て発作(のようなもの)が1日に何回も起きたり、
5分以上の長い発作が出るようなら専門的な治療を検討するということになった。

若干脱水気味だったので、
この日は点滴だけ打って帰宅。

病院おつかれさまでした

ふらふら生活

病院から戻った後はケロッとしていて、
おやつを食べていつも通りゴロゴロ。

お気に入りのクッション

基本的には今まで通り元気なのだが歩くときはふらふらしていて、
ジャンプや着地に失敗することが多かった。

だんだん自分でも嫌になってきたようで、
1週間くらい経った頃には自分から高いところに登らなくなり、
ずっとベッドでゴロゴロしていて元気もなくなってしまった。😭

立ちあがろうとしたときにふらついて転んじゃった

懸念の発作は突然体がビクッと動いて眼振が出るようなものがたまにあったが、
そんなに長続きするものでもなく週に1,2回あるかないか、という感じだった。

あまりひどい発作はなさそうだが見ていないところで危ない転び方をされると怖いので、
このタイミングでニトリのペットサークルを購入。

いきなり閉じ込められてふまんげ

本人は嫌そうだが、安全のためには仕方ない…

猫ドック

最初の受診から約2週後。

あれからもひどい発作はないもののそとちゃんの調子があまり戻らないことと、
前回(2月に実施)からの頻度がちょうどよかったのもあり、
半年ぶりの猫ドックを受けることにした。

朝に病院に預けて、夕方お迎え。

キャリーは相変わらず好き 今思えばこの時左耳を気にしてたね…

詳細な結果は後日受領したのだが、
お迎えのタイミングで当日わかった所見として 左耳中耳炎からの前庭疾患 という診断が出た。

左耳がかなり汚れていたのと、
レントゲンでも左側の耳の骨が溶けているような見え方をしていることから外耳炎または中耳炎はほぼ確定、
さらに発作(眼振)やふらつきといった症状が継続しており前庭疾患の疑いが強いということだった。

前庭疾患の特徴としては平衡感覚が狂って気持ち悪い状態が続くもの。
実際に出ている症状もまさにそれに起因する感じなのでほぼ決まり。

また、眼振というのは異常がある方向に引っ張られることが多いらしく、
眼振の動画をよくみると黒目が左耳方向に引っ張られてからゆっくり中央に戻るような感じで、
まさに左耳が原因と思われる。

上から撮った頭の骨のレントゲン写真 赤点線で囲んだところの骨が溶けて見える

まずは原因がわかって一安心。
(実は初診の際、発作の原因が不明の場合は手の打ちようがない=発作を緩和する治療しかないと言われていた)

他に腎機能の低下などもあったのだが、
ひとまず中耳炎の治療を最優先で進めることに。

完治までは3ヶ月から半年くらいはかかるとのことで、
そとちゃんの長い闘病生活が始まった。

前回に比べると映りが良い

おくすり

中耳炎の治療では抗生剤を飲むことになり、
今回はリレキシペットA錠75が処方された。

処方箋 ついでに目ヤニを抑えるために右目の目薬も処方してもらった

まずは体の内側から炎症の原因となる菌を抑えるのが目的で、
これが効いてきたら今度は体の外側から与える薬に移行していくとのこと。

お薬を飲むのは得意なそとちゃん。

いつも通り砕いてちゅーるに混ぜたらちゃんと食べてくれた。

錠剤なので砕いてちゅーるに混ぜる

ちゃんと食べてえらい

これが効くとよかったのだが…

通院①

当分の間は毎週通院することになったので、1週間後に再診。

キャリーバッグが好きなのは毎回助かっちゃうなあ

結果はなかなか厳しいものだった。

1週前からの症状が改善していなかったのに加え、
さらに耳が痛いのか首が傾くようになるなど悪化している様子だった。

元々長期間の治療を想定していたが、
抗生剤が菌に合ってない可能性を考えて薬を追加することになった。

2つの抗生剤を併用する

新しく追加したのはビクタスSS錠20mgで、
これまで与えていたお薬よりも対象となる菌の種類が多いため効果が期待できるとのこと。

ただしこれは耐性菌ができやすいということでもあるので、
今後を考えると先生もあまり使いたくなかったらしい。

そのため、この日は菌を特定するために耳垢、膿を採取して試験(培養)に回し、
対象が特定できたらそれに効く薬に変えることになった。

左が新しいお薬 右は最初から使ってるお薬

さらに脱水気味の状態だったので、点滴を打ってもらってこの日は帰宅。

食欲不振

お薬を増やしてから最初の数日はちゃんと食べてくれていたのだが、
だんだんと薬入りちゅーるへの反応が悪くなってきた。

あんなに好きだったのに

薬が増えて味が悪くなったのか前庭疾患による食欲不振なのかはわからないが、
あんなに大好きだったちゅーるに反応を示さないというのはかなりショックだった。

試しに薬を薄めたり薬なしのちゅーるも出してみたがそれすら無反応なので、
おそらく後者(食欲不振)が原因だとは思うが…

かつお節トッピングもまたたびトッピングも不発 どうすれば…

他のおやつなら気分が向けば(?)たまに食べることもあるので、
それを祈るしかないという状況…

めずらしい

通院②

さらに1週後、9月4度目の通院。

病院に行く時だけは元気なんだよな

状況はあまり良くなっていなかった。

初期のような眼振は発生しなくなったが、
依然ふらつき等の症状はそのまま。

さらに前回の診察で試験に回した耳の菌はサンプルが弱く特定まで至らなかったため、
再度試験を行いその結果が出るまでは今のお薬2種を継続することになった。

特に心配だったのは体重がさらに減っていたこと。

猫ドックの時でも3.34kgしかなかったのに、
この1週間で3.22kgまで落ちてしまっていた。

激痩せ

この週はご飯とおやつをほぼ残していたのでおそらくそれが原因。

特に薬入りちゅーるを食べないと状況もよくなるはずがないので、
今後はそとちゃんの口を開けて強制的に錠剤を飲ませることになった…

なんだか反抗的な顔

おわり

そとちゃんの病気に気づけなかったのがただただ悲しい。

先生からは適切な頻度で健康診断(猫ドック)を受けていたのが良かったとは言われたものの、
普段から耳を掻いているところを見ていたのになんで気づけなかったのか?と自分を責める気持ちも出てきてしまう。

9月は最初から最後までこんな感じでそとちゃんの状態が悪く、
それに引きずられる形で自分自身の精神も正直あまり良い状態ではなかった。

もちろん一番辛いのはそとちゃんなので早く治してあげたいが、
先は長そう…

おまけ

通院をがんばるねこ