まとめ
最強の資格SSWAを受験した。その体験記。
SSWAとは
IT系のエンジニアとして働く上で資格いるいらない論争はたまによくある。
「資格なんて要らん!実務での経験が重要だ!」という方は多いだろうし、
履歴書盛るために資格だけやたらと持ってる未経験者、みたいなのは自分も「?」と思うことはあるが、
「最低限の学習意欲の証明にはなるので無いよりはマシ、ただし持ってるから偉いということはない。」
くらいに考えている。
実際自分もいくつか資格は持っているし、
雰囲気で触っていたものについて体系的に学び直せることはメリットが多いと思うので、
年に数回ほど新しいものを取得している。
そこで重要になってくるのが「どの資格を選ぶのか」だと思う。
I○A, ○isco, Ora○le, AW○, CN○F, etc…
世の中にはたくさんの資格がある。でも人生の時間は限られている。
学ぶなら自分にとって本当に価値のある資格を選ぶべきだ。
そんな中で今回私が選んだのが、SSWA(Sauna Spa Wellness Advisor) だ。
SSWA1とはJSSA(Japan Sauna Spa Association)2が認定している、
サウナやスパに関する正しい知識の活用を目的とした温浴施設の従業員や利用者向けの資格である。
つまり俺みたいなサウナ好きのおっさんのための最強の資格だ。
なんとあの厚生労働省が支援しているらしい。(支援って具体的に何??)
今回はその受験記である。
金さえ払えば取れるガバ資格とか怪しい利権団体とか言うやつは俺がぶっとばす。
(技術要素は)ないです
受験申し込み
どんな資格も受験の申し込みをしないと始まらない。
まずは公式サイトにアクセスする。
なんと安心感のあるWebページだろうか。
スクリプトは必要最小限、適度なイラストと必要な説明だけが記載されておりとても美しい。
テキストの内容をチラ見することもできる。
俺こういうの大好き。
ちなみにこのページ、なんと英語対応もされている。
画面右上のEnglish
をクリックすると英語版ページが表示される。
英語版はHTMLほぼ直書きの漢らしいページだ。
こういうのでいいんだよ。
余談はこれくらいにして、
受験の申し込みは公式サイト下部のお申込みフォームから行える。
リンク先のフォームで下記の項目を入力して送信するだけで手続きは完了だ。
- 名前(ふりがな)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
そう。
クレジットカードを登録する必要がないのである。
ではどうやって受験料を支払うのだろうか?
代引きである。
この令和の時代に代引き。
万が一のサイバー攻撃にも備えてクレカ情報を自社側で持たないようにするセキュリティ意識の高さが伺える。
ちなみに代引きの支払いにはクレジットカードが使える。便利。
そういえば受験料は代引き手数料込みで5330円だった。
受験料がアホみたいに高いベンダー系の試験に比べてなんとお手頃だろう。
ただ、この代引きというのは厄介でもある。
宅配ボックスは使えず、支払いのために直接受け取らないといけないのだから不便だ。
俺の場合は幸運なことに在宅勤務なので無事に一発で受け取れたが、
特に1人暮らしで毎日出勤する社会人の場合はこの受け取りこそが本資格で最も難しい問題だと言えよう。
今回は申し込みから5日くらいで封筒が届いた。
中身はこんな感じ。
- 公式テキスト
- 試験問題
- 返信封筒
ここで気になるのが返信封筒。
宛先の物件情報をみると築39年のオフィスビル、約10坪ほどの事務所で運営されているらしい。
それほど人数の多い団体ではなさそうだ。怪しい利権団体とか言うやつは俺がぶっとばす。
試験対策
SSWA試験の流れとしては
- テキストを読む
- 試験問題を解く(制限時間60分)
- 回答用紙を記入して郵送
というかんじ。
驚いたのは試験官など監視の仕組みがないこと。
これではカンニングし放題、制限時間破り放題(?)ではないか。
否。
サウナを愛する人間は皆善人である。
サウナを愛する人間がカンニングなどするはずがない。
カンニングして合格するような人間にサウナを愛する資格はない。
JSSAはそう言うことが言いたいんだと思う。金さえ払えば取れるガバ資格とか言うやつは俺がぶっとばす。
というわけでテキストを真面目に読んでいく。
テキストはB5サイズ、63ページほどの冊子だ。
内容はサンプルの通りで、
三章構成となっている。
- 第一章 サウナ・スパ健康法
- お風呂、サウナの効果や健康に良い入り方、サウナの歴史など
- 第二章 サウナ・スパ後のボディケア
- 入浴後に効果的なマッサージなど
- 第三章 サウナ・スパ施設内での応急手当
- サウナやお風呂で人が倒れた際の救急隊員に引き渡すまでの処置手順
第一章はとても勉強になる。この試験のメインテーマと言って良いだろう。
入浴法の具体的な手順まで紹介されていてタメになる。
第三章の心肺蘇生法などは自動車教習所で教わるものとほぼ同じなのであまり深く読む必要はなさそうだが、
やけどや脳貧血など、サウナならではの症状に応じた手当の方法は勉強になる。
一番難しいのは第二章、特にPart.2の「温まった体に効果的なツボ指圧 20選」である。
東洋医学のツボの名前と効能が列挙されており、これを一発で全て覚えるのはとても大変だ。
他の章の内容と比較してもおそらく試験で難しい問題があるとしたらこのパートの内容だろうと考え、
自分の場合はここを3周した。
試験
1,2時間程度でテキストを読み終わったら早速試験問題に取り掛かる。
公平性のために試験問題の内容全ては公開できないが、
テキストの内容に関連する3択問題の合計25問で構成されている。
テキストの指示に従い、60分タイマーをセット。
バリバリ問題を解いていく。
長らく味わってこなかった、エンピツで筆記問題を解く感覚。
学生時代にはあまり好きではなかった暖かみのある作業が今はとても楽しい。
問題の内容としてはテキストを読んでいれば正解がわかるものばかり。
ただし意地悪というほどでもないが、漢字や数値が違うだけの選択肢などがあり、
ケアレスミスには注意が必要である。
ちなみに自分がしっかり対策したツボの名前に関する問題は1つも出なかった。
試験問題を使い回しているとは到底考えづらいが、
ある回の試験で1問も出なかった、というのは今後の受験生の判断材料の1つになると思い書いておく。
回答にかかった時間は5分。
制限時間60分とはなんだったのか。
あとは回答用紙を封筒に入れて投函して試験は終了。
あらかじめ切手が貼ってあるのがありがたい。
結果
テストセンター等で受けるIT系の試験とは異なり、
合否がわかるまでにはかなりの時間がかかる。
きっと厳正な審査、採点がされていることだろう。
自分の場合は回答を投函してから10日ほどで何やら緑色の大きい封筒が届いた。
結果は…?
合格だった。
合格のご褒美として以下のものを受領した。
- 認定証
- 資格カード
- ピンバッジ
認定証は卒業証書みたいな良さげな紙でできている。
あんまりこういうのもらったことないからうれしい。
資格カードは免許証サイズ。
こいつには後で重要な役割が待っている。
ピンバッジ…これいる?
ちなみに得点が何点だったかはわからないようになっていた。金さえ払えば取れるテキトー採点のガバ資格とか言うやつは俺がぶっとばす。
SSWAのメリット
このSSWA、合格して認定証をもらって終わりの資格ではない。
なんと合格者は資格カードを見せると全国各地の協賛店で割引サービスが受けられるのだ。
それも名店とされるスパ、スーパー銭湯、カプセルホテルばかりである。
正直なところこの特典目当てで受験した。
約5000円の受験料も、そのうち元が取れるだろう…
と思いきや、
よく行く店舗は既に会員になってしまっていたり(割引の併用ができない)、
俺がよく使う短時間コースは対象外だったりで、
取得してから今日までまだ割引の恩恵を受けられていない。😭
どうして…
おわり
SSWAに合格した。 やったぜ。
特典の恩恵は受けられていないが、
これまで雰囲気で入っていたサウナに対して学ぶ良い機会となった。
1人のサウナ好きとして大いに自慢したい。
俺は一般の人よりサウナに詳しいんだ。資格を取った俺は偉いんだ。
また、SSWAより上位の資格としてSSPM(Sauna Spa Professional Manager)というものがあるらしい。
SSWA資格者しか受験できないということなので、機会があればぜひ受験したい。
(なお受験料は3倍の15000円💸)
おまけ
サウナ・スパ 健康アドバイザー
アルファベットの方がなんかかっこいいので本記事ではSSWAと呼称する。 ↩︎公益社団法人 日本サウナ・スパ協会
同じく。 ↩︎